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相続争いはその人の現世の課題?

2023年2月3日

ある本(少しスピ寄りかも)を読んで記憶に残っていること

司法書士の酒井です。

何年も前のこと。ある本(著者も題名も忘却の彼方)を読んで、妙に記憶に残った内容があります。

その概略はこんな感じ。「金銭問題だろうが、兄弟間の相続争いだろうが、その人が現世で学ぶべき課題なのである。あなたにはあなたの課題があり他人には関係ないことなので、気にすることなく自分の課題に向き合うべきである。」

読んだ当時は「そんなある意味ドライな捉え方もあるんだ。でも、確かに他人の問題を自分事のように抱えてしまい苦しむことに意味はない。司法書士の仕事をしていく上で、頭に入れておいてもいい視点かもししれないな。」という程度の感想でした。他人の課題と自分の課題を明確に区別することの重要性を認識した感じで終わり。

相続争いまで発展していると

私は司法書士です。弁護士ではありませんので、相続問題で紛争状態の案件に私が介入することはできません。紛争状態に至ってしまった相続問題の解決を当事者だけで行うのは、非常に困難なことがほとんどですので、相続問題に強い弁護士の先生にお願いすることをお勧めいたします。

私が弁護士の介入をお勧めしても、何らかの理由で弁護士を嫌っていて、自分+司法書士(黒子・相談役として)のタッグで関与を希望されるお客様もいらっしゃいますが、紛争状態にまで至ってしまっているのだから、お客様の最善の相談先は弁護士の先生です。

司法書士がお役に立てること

では、司法書士はどのようなときにお役に立てるのでしょうか。相続人間で遺産の分け方が決まり、必要な書類の作成と相続登記だけ???

当事務所では相続人の皆様の遺産分割において、中立な立場に立った調整業務を行っています。

相続人全員が争わず穏やかに遺産分割協議がまとまることを希望していて、場合に応じて歩み寄りができるような状況にある方にとって、非常にお役に立てます。

具体的には

相続人間で遺産分割協議はまとまっていないけど紛争状態には至っていない。でも、この先当事者だけでは遺産分割協議がうまくまとまらない可能性もあるから、特定の相続人だけに偏ることなく中立的な立場で遺産分割協議が穏やかにまとまる手助けをしてくれる人に入って欲しい。

相続人間の交流が非常に希薄だったり、お互い、そもそも会ったことがないような関係性で、ご自身で他の相続人と遺産分割協議を進めていく自信がない。何をどのように進めていけばいいのかもわからないので、遺産分割協議が無事にまとまるように手助けをしてもらいたい。

穏やかに解決できるお手伝いができるのであれば

相続問題で紛争状態にあることは、その方の現世の課題であるのかどうか私にはわかりません。でも、その前段階にある方々は、遺産分割協議を上手に進めていくことができれば、紛争状態になることを回避することはできるはずです。

冒頭の本の内容が記憶に残っているのは「他人の課題に深入りしてしまうことはいけないけど、穏やかに解決することができる可能性があるならば、相続人の皆様が希望されるなら、自分が持てる力を発揮して業務に当たることは悪いことではない。」と心のどこかで思っていたからだろうと思い至りました。

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